震災の教訓 継ぐ福島 県立あさか開成高校生が活動発表 避難生活の障害者と交流

2021年11月28日 07時53分

活動について発表する、あさか開成高校の(左から)宍戸永実さん、須藤聖菜さん、中野希瑛さん、大和田麗さん=東京都新宿区の日本青年館で

 福島県立あさか開成高校(郡山市)の生徒四人が登壇し、東京電力福島第一原発事故で今も避難生活を送る障害者との交流や、震災や原発事故から立ち直っていく子どもたちの姿を描いた絵本「きぼうのとり」などについて語った。
 「震災の時、私は小学一年生。その時の恐怖は十年経過した今も記憶に残っている」。こう話した三年生の宍戸永実(えいみ)さんは今年三月、沿岸の浜通り地域から避難してきた障害者の就労に関する話を聞いて「誰ひとり取り残さない未来をつくりたい」と誓った。農業などの就労を支援するNPO法人「しんせい」(郡山市)のボランティアに加わり、農作業やかばんの製作をサポートしている。
 読み聞かせボランティアの部活動に取り組む二年生の須藤聖菜さんは、障害者にも健常者にも、分かりやすい紙芝居を十二月の上演に向けて制作中。また「きぼうのとり」の読書を通じた校内学習では、生徒たちが皆、誰かの役に立ちたいという思いを持っていることに気付いた。「震災からの教訓を忘れずに、次の時代へつなげる使命感を持った」と力を込めた。
 三年生の中野希瑛(きえ)さんは子どもたちへの「きぼうのとり」の読み聞かせを練習している。絵本に登場する黄色い鳥の絵柄をあしらったエコバッグのデザインも考案。エコバッグの製作には、同校の生徒に加え「しんせい」を利用する障害者らも参加し、共同作業で作り上げた。
 最後は日本文化部に所属する二年生の大和田麗さんがスピーチした。福島県産食材を使った和菓子の考案や「まだ残る食材への風評を払拭(ふっしょく)するために」、さまざまな料理コンテストへ応募していることを報告。「県産食材のおいしさと魅力を発信し、多くの人に食べてほしい」と訴えた。

関連キーワード


おすすめ情報