北京冬季五輪、テスト大会公開し準備アピール 一部選手からはコロナ陽性者も

2021年11月28日 21時33分

27日、中国・河北省張家口であったスキークロス競技の冬季五輪テスト大会決勝で、旗を振ったり音の鳴る道具を使って応援する観客たち=坪井千隼撮影

 【張家口(中国・河北省)=坪井千隼】来年2月に開催される北京冬季五輪を巡り、米国などから「外交的ボイコット」の声が出る中、中国政府は五輪のテスト大会や選手村を海外メディアに公開し、準備状況をアピールしている。27日のテスト大会では、観客を会場に入れ、感染対策が順調に進んでいることを強調したが、一部のテスト大会参加選手からは新型コロナウイルス陽性者も見つかり、懸念も残る。
 スキー競技で選手たちが勢いよく斜面を滑り降りると、マスク姿の観客たちは盛んに旗を振って応援した。テスト大会が開かれた張家口に住む男性(34)は「PCR検査の陰性証明を求められた。感染対策がしっかりしているようだから、安心して観戦できた」と話した。

28日、中国・河北省張家口で行われたスノーボードクロスの北京冬季五輪テスト大会の決勝=坪井千隼撮影

 大会はフリースタイルスキーとスノーボードクロスのワールドカップ(W杯)で、25日~28日に五輪と同じ張家口の会場で実施。日本を含む20カ国、170人以上の選手が参加した。
 観客は張家口市民ら300人。コロナ対策で隣の席を空けて座り、医療用マスクを着用。声を出しての応援や飲食は禁止された。
 北京五輪では東京五輪と同様に、選手など大会参加者と外部の人間を隔離する「バブル」管理方式を採用する。テスト大会も本番と同様に、選手らはホテルや競技場など「バブル」内に行動が制限された。海外メディアの記者らはバブル外からの取材となり、選手への接触はできなかった。
 北京五輪は北京市中心部と市北部の延慶区、張家口の3エリアで開催。中国政府は各会場でのテスト大会の一部に加え、26日には選手村も海外メディアに公開した。
 ただ懸念も浮上している。中国では10月後半からコロナ感染が拡大。北京では市外から入る際にPCR検査を義務付けるなど管理を強化している。またこれまでにテスト大会に参加した外国人選手ら3人が検査で陽性となったため、対策を徹底する構えだ。

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