歌舞伎町ビル屋上で男性が暴行死 傷害致死容疑で少年ら3人逮捕 一部は「トー横キッズ」か

2021年11月28日 21時47分
 東京・歌舞伎町のビル屋上で男性が暴行され死亡する事件があり、警視庁捜査1課は28日、傷害致死の疑いで、いずれも住所、職業不詳の関口寿喜じゅき容疑者(26)と18歳の少年2人を逮捕した。3人とも容疑を否認している。
 同課は同日、死亡した男性の身元を住所、職業不詳氏家彰さん(43)と発表した。
 逮捕容疑では、共謀して27日ごろ、新宿区歌舞伎町1のビル屋上で氏家さんの顔や胸を殴るなどし、死亡させたとされる。
 同課によると、関口容疑者らは6人グループで、ほかに20代の男と16歳の少年2人がいた。同課はこのうち20代の男も暴行に関わっていたとみて行方を追っている。6人と氏家さんは知り合いで、何らかのトラブルがあったらしい。
 暴行の目撃者から同日午後3時前に110番があり、警察官がビル近くにいた関口容疑者を取り押さえ、少年らの関与も浮上した。
 6人のうち一部は、歌舞伎町の「新宿東宝ビル」周辺を指す通称「トー横」に集まる若者らとみられる。

◆「トー横キッズ」問題化 警察が補導強化

 2015年に開業した旧新宿コマ劇場跡の複合施設「新宿東宝ビル」周辺には、18年ごろから未成年者らが自然発生的に集まり、「トー横キッズ」と呼ばれるようになった。
 黒を基調とする服を着て、濃いアイラインを入れる「地雷系」のファッションが特徴。動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」にダンスや遊ぶ姿を投稿し、それに憧れて地方から訪れる若者もいる。
 存在感を増すにつれ「トー横キッズ」を巡る問題が多発。5月、歌舞伎町のホテルで飛び降り自殺した未成年の男女は、薬物の過剰摂取が影響した可能性がある。6月には、少年が路上生活者を暴行する動画がネット上で拡散した。
 このような状況を受け警視庁は歌舞伎町で見回りなどを強化。9月には一斉補導を実施し、深夜徘徊などで20人以上を補導した。
 10月には、SNSで「トー横」の情報を発信し、関心を寄せた女子高生とみだらな行為をしたなどとして、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で男(21)を逮捕。性的搾取の場になりかねないとして、未成年者や保護者らに注意を促している。(天田優里、佐藤大)

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