結核と向き合った俳人・石田波郷 句集「惜命」を紹介 江東の記念館で来月3日まで

2021年11月29日 07時14分

石田波郷記念館の企画展で展示されている句集「惜命」の直筆原稿=江東区で

 戦前戦後に活躍した俳人石田波郷(いしだはきょう)の作品や遺品を展示する石田波郷記念館(江東区北砂)で、波郷が結核療養の中で生んだ句集「惜命(しゃくみょう)」を取り上げる企画展が開催されている。開館は午前九時から午後九時で観覧無料。十二月三日まで。
 記念館によると、波郷は松山市出身。一九四六年から記念館がある北砂に居を構え、空襲で焦土と化した東京の下町を句の題材とするとともに、惜命に代表される結核の闘病体験を基に「療養俳句」も発表してきた。

石田波郷=石田波郷記念館提供

 企画展では、句集に掲載された俳句の評や自筆の原稿を展示。厳しい手術や入退院を繰り返しながら、病を創作活動につなげた波郷の生き方を紹介している。
 記念館を運営する江東区砂町文化センターの池田秀治さん(50)は「治療が難しかった結核と向き合った波郷の句は、新型コロナウイルス禍にある今の世に通じるものがあるのでは」と話した。

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