オミクロン株、北米大陸にも カナダで初確認 政府は反ワクチン活動を一部規制へ

2021年11月29日 19時51分
 【ニューヨーク=杉藤貴浩】カナダで28日、米国を含めた北米で初めて新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」感染が2例確認された。ワクチン接種率が高いカナダでも最近は感染が再び増加傾向。連邦政府は医療機関周辺での過激な反ワクチンデモを事実上禁じる法改正を目指すなど封じ込めに躍起だ。
 2例のオミクロン株感染は、いずれも首都オタワで確認された。オタワを含む東部オンタリオ州政府によると、アフリカ・ナイジェリアへの渡航歴がある2人で、現在は保健当局の管理下で隔離されている。
 カナダは2週間以内にアフリカ南部諸国への渡航歴のある外国人の入国を26日から禁止したが、ナイジェリアは含まれていない。州政府は「オミクロン株への最善の防御策は国境で食い止めることだ」と指摘し、連邦政府にさらなる水際対策の強化を求めた。
 カナダの新規感染者は1日平均3000人近くになっており、8000人を超した昨冬の再来が懸念される中で新変異株が見つかった。
 ワクチン接種は国民の4人に3人程度が完了したが、反対派の活動も根強い。とりわけ病院などの周囲で暴言を吐いたり往来を妨げたりする過激な反ワクチンデモが「医療従事者や接種希望者に脅威を与えている」と問題視されている。
 このため連邦政府は26日、刑法改正案を発表。公共放送CBCによると、医療従事者を脅したり患者の受診を妨げたりした場合、最長10年の禁錮刑となる内容で、行きすぎたデモなどに歯止めをかける狙いとみられる。

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