<点検「桜を見る会」>区分「60」 首相枠と認めず

2020年2月17日 02時00分

元会長あてに「桜を見る会」の招待状が届いたことを伝えるジャパンライフのチラシ=大門実紀史参院議員提供

 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡っては、磁気治療器の預託商法を展開し、巨額の負債で経営破綻した「ジャパンライフ」の元会長が、二〇一五年に招待されていたことも問題として浮上した。
 ジャパンライフは一四年に消費者庁から行政指導、一五年以降には立ち入り検査や度重なる行政処分を受け、「マルチ商法」として社会問題となったいわく付きの企業だ。政府から元会長宛てに送られた招待状を勧誘活動に利用していたことも明らかになっている。
 招待状に同封された受付票には「60」という数字が区分番号として割り振られていた。野党は昨年の臨時国会で、元会長が首相の推薦で招待された可能性があると指摘したが、政府側は当初「個人情報」を盾に確認を拒んだ。
 だが、内閣府が共産党議員に提出した資料に、区分番号「60~63」は「首相・(官房)長官等の推薦者」と記載されていることが判明。野党の追及に対し、政府も60番台は首相を含む官邸や与党の推薦枠だと認めざるを得なくなった。
 それでも、政府は区分番号「60」が首相の推薦枠だとは認めようとしない。小泉政権当時の〇五年の分野別招待者数の一覧表には、区分番号「60」は「総理大臣」と明記されていた。内閣府の担当者は「当時はそうだったかもしれない」としつつ、現在の「60」については招待客名簿の廃棄を理由に回答を避けている。 (中根政人)

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