<点検「桜を見る会」>懇親会 私物化疑惑 象徴の前夜祭

2020年2月13日 02時00分
 「桜を見る会」の参加者や支出額が年々増加してきた背景に、安倍晋三首相が会を自身の支持拡大のために「私物化」してきたのではないかとの疑惑がある。首相が会の前夜に「前夜祭」と称し、東京都内で地元支持者らとの懇親会を毎年開いてきたことは、そうした疑惑を象徴する。
 懇親会は、第二次安倍政権が発足後の二〇一三年以降、一九年まで計七回開かれた。一九年は約八百人が参加。一九年を含む四回はホテルニューオータニ(東京都千代田区)、三回はANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)で催された。
 会費は毎年、五千円。会場で飲食が提供され、首相が記念撮影に応じた。参加した地元支持者らには、翌日の桜を見る会出席に加え、東京都内の観光ツアーも用意された。安倍衆院議員の私的行事と政府の公的行事が毎年、一体で運用されてきたことになる。
 懇親会の収支は首相の政治資金収支報告書に記載がない。首相は「個々の参加者がホテルと契約した。事務所や後援会に一切、出金や入金はない」と主張している。会費などの総額を示す明細書もホテル側から発行を受けていないとする。
 一方で、首相は自身の後援会が懇親会を主催したことを認めている。安倍事務所とホテルが会費の金額に「合意」していたことも明らかにしている。個々の参加者がホテルと契約したという理屈と整合する説明とは言い難い。 (中根政人)

関連キーワード

PR情報

政治の新着

記事一覧