オミクロン株「パニックの種ではない」バイデン米大統領、ワクチン追加接種を急ぐ

2021年11月30日 12時44分
バイデン米大統領(AP)

バイデン米大統領(AP)

 バイデン米大統領は29日、ホワイトハウスで演説し、南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の対策として、ワクチン接種や追加接種を急ぐよう求めた。さらに「心配の種ではあるが、パニックの種ではない」と述べて平静を呼び掛けた。
 米国ではまだオミクロン株の症例は確認されていないもののバイデン氏は「遅かれ早かれ目にすることになる」と警鐘を鳴らし、「このウイルスに対する最善の防御策はワクチン接種だ」と未接種者や追加接種の対象者に訴えた。
 一方で既存ワクチンの有効性を確認するには「数週間かかる」と説明。しかし、政権の医療顧問トップを務めるファウチ国立アレルギー感染症研究所長は28日、既存ワクチンが重症化防止に一定の効果がある可能性が高いとバイデン氏に伝えていた。
 また米政府は26日に発表した、南アやジンバブエなどアフリカ南部8カ国からの入国を一時的に禁じる措置を29日から実施した。
 米製薬大手ファイザーやモデルナなどはすでに、オミクロン株に対応したワクチン開発に着手。ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)は29日に米テレビCNBCに対し「われわれは数カ月前から、こうした事態に備えてきた」と話し、100日以内に出荷できると語った。モデルナのバンセルCEOも出荷までに「数カ月」との見通しを示した。(ワシントン・吉田通夫)

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