愛子さま「小さな喜びを大切に」20歳の誕生日に真摯な思い

2021年12月1日 00時00分

20歳の誕生日を迎えられた愛子さま=皇居・御所御内庭で(宮内庁提供)

 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは1日、20歳の誕生日を迎えられた。成年に当たってのご感想を文書で発表し、「日ごろから思いやりと感謝の気持ちを忘れず、小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んでまいりたいと思います」と真摯しんしな思いを述べた。

◆「多くの学びに恵まれた色濃い歳月」

 これまでの日々を「多くの学びに恵まれた色濃い歳月であったことを実感いたします」と振り返った。出会いを通じて「交流の輪が広がっていく素晴らしさを学び、すべての経験が今の私の財産となっています」と記した。
 ご両親と上皇后ご夫妻、学校関係者と友人、国民への感謝も丁寧につづった。新型コロナの影響にも触れ、すべての人々に「平穏で彩り豊かな暮らし」が早く訪れてほしいとの願いを込め、文章を締めた。

◆オンライン授業、課題に取り組む

 愛子さまは現在、学習院大文学部2年生で、古代から現代までの日本語と日本文学を学ぶ「日本語日本文学系」を専攻している。新型コロナ対策のためオンラインで授業を受け、課題に取り組むなど、充実した日々を過ごしている。

愛犬の由莉(ゆり)を連れて散策される愛子さま=皇居・御所御内庭で(宮内庁提供)

 天皇ご一家の側近によると、休日は親子3人で皇居内を散策したり、愛子さまと陛下が一緒にジョギングをしたり、家族で過ごす時間を大切にしている。
 愛子さまは、愛犬の「由莉ゆり」や2匹の飼い猫の「みー」と「セブン」を世話し、かいこの飼育も小学3年生から続けている。学業の合間に職員とバドミントンやバレーボールを楽しむなどリフレッシュに努めている。
 当面は学業を優先しつつ、成年皇族として宮中行事に出席。側近は「愛子さまは天皇、皇后両陛下と皇族方の姿を手本とし、自身の務めを心を込めて果たしたいとお考えだ」と話した。

◆記者会見は来年3月中旬で調整

 宮内庁は、成年皇族となられた愛子さまの初の記者会見を来年3月中旬に行うとして日時を調整している。誕生日の1日は祝賀行事の一部が実施され、大学の授業がない日曜日の5日に天皇陛下からの勲章授与や、首相ら三権の長からの祝賀のあいさつなど主要な宮殿行事が行われる。
 成年皇族の最初の記者会見は、誕生日を迎えたタイミングで開くのが通例だった。今回は3月の第3週になる見込みで、誕生日から3カ月半も間を置くのは異例だ。宮内庁は「愛子さまが成年になったことを自身でお感じになりながら、(宮内記者会から)いただいた質問への回答を落ち着いて考えていただく最適の日程を考えた」と説明。3月中旬が大学の春季休業期間であることも考慮したという。(阿部博行)

◆愛子さま 成年の感想全文

三の丸尚蔵館所蔵の「源氏物語画帖(がじょう)」について学芸員の説明を受けられる愛子さま=東京・千代田区の三の丸尚蔵館で(宮内庁提供)

 成年という一つの節目を無事に迎えることができましたことを嬉しく思います。
 これまでの日々を振り返ってみますと、いろいろな出来事が思い起こされ、感慨深く思うとともに、多くの学びに恵まれた色濃い歳月であったことを実感いたします。同時に、学校の先生方やお友達を始め、日常生活において本当にたくさんの方々にお世話になり、お力添えを頂きながら過ごしてきたことを身にみて感じます。様々な方と出会い、関わることを通じて、人と人とが互いに手を取り合い、交流の輪が広がっていく素晴らしさを学び、全ての経験が、今、私の財産となっています。今日に至るまで私の歩みに関わってくださった全ての方に深く感謝いたします。
 そして、成長を見守り、温かい声をお寄せいただいている国民の皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
 天皇皇后両陛下には、これまで愛情深く大切に育ててくださり、どのようなときも一番近くで支えてくださいました。また、上皇上皇后両陛下には、幼い頃より私を優しく包み込み、お導きくださいました。心より有り難く思っております。
 これからは成年皇族の一員として、一つ一つのお務めに真摯しんしに向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたいと考えております。そして、日頃から思いやりと感謝の気持ちを忘れず、 小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んでまいりたいと思います。
 まだまだ未熟ではございますが、今後とも温かく見守っていただけましたら幸いに存じます。
 世の中に目を向けますと、 新型コロナウイルス感染症により、多くの方が亡くなられたことに胸が痛みます。また、この感染症の影響を受けて、現在も大勢の方々が厳しい生活を送られていることと案じています。全ての方に、平穏で彩り豊かな暮らしが一日も早く訪れることを願うとともに、また以前のように皆様とお会いし、お話しできるようになる日を楽しみにしております。

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