難題の野党間連携…立民泉新代表を待ち受けるハードル 維新、共産との距離感は?参院選の候補者一本化は?

2021年11月30日 21時46分

立憲民主党の新代表に選出された泉健太氏。右は枝野幸男前代表=30日午後、東京都港区のホテルで(由木直子撮影)

 立憲民主党の新代表に選出された泉健太氏は、他の野党との連携という課題にも向き合う。先の衆院選で日本維新の会が躍進したことにより野党の勢力図は変化。国会での協力関係の構築に加え、来夏の参院選での候補者一本化に向けた他党との連携は難易度を増している。(井上峻輔)

◆改憲論議の姿勢は野党間に溝

 泉氏は臨時党大会での決意表明で「他の政党や支援団体とも良好な関係をしっかりと作り、連携に努めていきたい」と語った。
 衆院選で議席を41に増やした維新は、立民などを「オールド野党」と呼んで差別化。在職1日の国会議員にも全額支給される「文書通信交通滞在費」問題を提起し、改憲論議の加速を求めるなど、第3極として存在感を高めている。国民民主党も国会対応で野党連携の枠組みから離脱し、維新に接近している。
 泉氏は改憲を前提とした議論には慎重な姿勢を示しており、維新や国民とは溝がある。憲法以外の法案を巡っても野党各党で対応が異なることが増えるとみられる。立民には野党第1党として有権者の幅広い支持を得られるかが問われる。

◆選挙協力では既に板挟み

 来夏の参院選に向け、泉氏が唱える改選1人区での野党候補の一本化も課題が多い。特に共産党との「限定的な閣外からの協力」の合意は、衆院選で従来の支持層が離れて議席減の要因になったとの見方が根強い。支持団体の連合の芳野友子会長は「共闘はあり得ない」と断言する。
 一方、共産党の志位和夫委員長は立民との合意について「国民に対する公約」だとして、参院選でも継続する考えを明言。立民は板挟みの状態だ。
 さらに、維新は参院選に擁立する候補者を増やす方針。国民もできるだけ多くの選挙区での擁立方針を示しており、泉氏が唱える「与野党1対1」の構図をつくるハードルは高くなっている。

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