オミクロン株ついに国内に、ナミビア外交官から 航空機同乗者70人は全員陰性

2021年11月30日 21時07分
新型コロナウイルスの「オミクロン株」への対応などを話す後藤厚労相=30日、首相官邸で(朝倉豊撮影)

新型コロナウイルスの「オミクロン株」への対応などを話す後藤厚労相=30日、首相官邸で(朝倉豊撮影)

 厚生労働省は30日、アフリカ南部ナミビアから入国した30代の同国の男性外交官の検体をゲノム(全遺伝情報)解析した結果、世界中で警戒が強まる新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が見つかったと発表した。国内での確認は初めて。厚労省は、同じ航空機に搭乗していた乗客70人全員を濃厚接触者として扱い、健康観察を続ける。

◆男性はモデルナワクチン2回接種済み

 男性は7月にモデルナ製ワクチンを2回接種済みだった。家族とともに28日に成田空港に到着し陽性が判明。当日は無症状だったが、翌日に発熱し、医療機関で隔離中。家族を含む同乗者70人は陰性だった。
 厚労省は乗客70人に対し、自宅や宿泊施設での計14日間の待機を要請。2日ごとの検査に加え、毎日、スマートフォンアプリを通じて、健康状態と居どころの報告を求める。乗員10人は入国せず、すでに出国した。
 国立感染症研究所によると、オミクロン株はウイルス外側の突起状の部分「スパイクタンパク質」に約30カ所の変異があり、宿主の細胞への侵入のしやすさや、免疫を逃避する可能性が指摘されている。
 オミクロン株が見つかった南アフリカでは、デルタ株からオミクロン株への置き換わりが急速に進み、感染が拡大。欧州、香港でも確認されている。
 政府は30日から全ての国、地域からの外国人の新規入国を原則停止。1日からは、日本人の帰国者の自宅待機期間も一律14日間に引き上げる。(沢田千秋)

◆東京都はPCR検査手法を検討

 東京都によると、今回ナミビアから入国したオミクロン株感染者の濃厚接触者のうち、都内在住は40人程度いるという。検疫で全員陰性が判明しているが、「宿泊療養施設で一時隔離できるよう国と連携して対応中」としている。
 一方、都ではオミクロン株を含めた変異株を警戒し、都健康安全研究センターで、陽性者の1割程度を対象にゲノム解析を行っている。30日開会した都議会定例会には、ゲノム解析を安定的に行うため、民間委託費用として12億円を盛り込んだ補正予算案を提出している。
 ただ、ゲノム解析は1週間程度かかるといい、同センターは国立感染症研究所と連携し、24時間以内に結果がわかるPCR検査で検出できる手法の検討を始めた。都福祉保健局の担当者は「市中感染への警戒が必要。早急に監視体制を整えていく」としている。(原昌志)

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