「分配重視」鮮明に…立民新代表に泉健太氏 参院選1人区での共産などとの候補者調整は継続

2021年11月30日 22時29分

立憲民主党の新代表に選出され、記者会見する泉健太氏=東京都内で

 立憲民主党代表選は30日、投開票が行われ、新代表に泉健太政調会長(47)を選出した。代表選で「庶民目線」を掲げてきた泉氏は、大企業や富裕層への増税を通じた分配を重視。企業支援による経済成長を優先する岸田文雄首相との対立軸が鮮明になった。(木谷孝洋)
 泉氏は代表選出後のあいさつで「おかしな政治は許さない。国民の目線で国民中心の政治をしていく」と述べ、野党第1党として岸田政権に対峙たいじする姿勢を強調した。この日の演説などでは、立憲主義や平和、多様性の尊重といった基本方針を明示した上で、目指す社会像を積極的に発信していく考えも示した。
 代表選の論戦では、国民の間で拡大した経済格差を縮めるためとして、所得税の最高税率引き上げや金融所得課税の強化などが必要だと主張。憲法に関しては、国会での議論自体は否定しないが、自民党が主導する改憲論議には慎重な姿勢を示した。
 こうした政策への理解を広めるため、泉氏は30日の会見で「さまざまなところに支持者を持つことが大事だ」と指摘。支持層を広げて穏健保守や中道層を取り込む考えを示した。野党共闘を巡っては、来夏の参院選での改選1人区で共産党などとの候補者一本化に向けた調整を継続する考えを示した。
 泉氏は幹事長など党役員人事の検討に着手。ジェンダー平等を重視する観点から、執行部の半数を女性にすると明言している。
 代表選は泉氏と逢坂誠二元首相補佐官(62)、小川淳也元総務政務官(50)、西村智奈美元厚生労働副大臣(54)の4人で争われた。1回目の投票では泉氏が1位だったものの過半数に達せず、2位の逢坂氏との決選投票を実施。泉氏が大差で逢坂氏を破った。任期は2024年9月末まで。

関連キーワード


おすすめ情報