調布市長が個人情報の漏えいを市議会で陳謝 「本当に9回だけなのか」深まる疑念

2021年11月30日 22時09分
 東京外郭環状道路(外環道)工事を巡り、東京都調布市に情報公開請求をした男性(74)の個人情報入り請求書の写しを市職員が東日本高速道路など3事業者に漏えいしていた問題で、長友貴樹市長は30日開会した市議会定例会の冒頭、「市民、関係者に多大な迷惑と心配をおかけし、深くおわび申し上げる」と陳謝した。(花井勝規)

個人情報漏えいについて市議会本会議で頭を下げる調布市の長友貴樹市長=東京都調布市で

 市長報告に対し、9会派のうち8会派の市議が質問する異例の展開で「個人情報の取り扱いがここまでずさんだとはあきれるばかり。(昨年10月にトンネル工事のルート上の市道が陥没し、被害を受けた)住民の不安をさらに増大させる」などの批判が相次いだ。
 市の調査によると、男性の個人情報が記された請求書の写しは市街づくり事業課の職員2人が6月から計9回、メールに添付し、3事業者の担当課長あてに送信。ただ「サーバーの容量が小さい」との理由で問題のメールは全て削除済みとしている。市議からは「本当に9回だけなのか証拠を示せ」など厳しい声が上がった。
 復元ソフトを使い、問題のメールを復元できるかどうかについて、市側は「困難」と回答。第三者委員会による真相究明を求める声も相次いだが、市側は市情報公開審査会などから意見を聞くことで代替するとの考えを示すにとどめた。
 傍聴した請求者の男性は「疑念が晴れるどころかむしろ深まった。削除したというメールの復元をしようとしないのは変だ」と語った。

関連キーワード


おすすめ情報

東京の新着

記事一覧