ジョセフィン・ベーカーさんがフランス殿堂入り、黒人女性初 差別や占領と戦った歌手

2021年12月1日 10時30分
パリで行われた式典で、パンテオンのモニュメントに映し出されたジョセフィン・ベイカーさんの画像=AP

パリで行われた式典で、パンテオンのモニュメントに映し出されたジョセフィン・ベイカーさんの画像=AP

 【パリ=谷悠己】フランス・パリにある国家的偉人の殿堂パンテオンに11月30日、米国出身の歌手ジョセフィン・ベーカーさん(1906―75年)が黒人女性で初めて祭られた。仏国籍を取得し人種差別と闘い、第2次世界大戦中はドイツ軍の占領に抵抗するレジスタンスの一員としてフランスの解放に貢献した功績が認められた。
 20歳で渡仏。パリでダンサーとして成功後に歌手としてヒット曲を連発したが、当時の差別状況に心を痛め仏国籍取得を決意。第2次大戦中は仏空軍将校となり、レジスタンス通信員として弾圧から逃れた仲間やユダヤ人をかくまった。
 戦後は博愛主義の精神を広めるため日本人ら国籍の異なる12人の養子を引き受け、米国のキング牧師の公民権運動を支援した。近年、殿堂入りを求める声が高まっていた。
 式典で「自由と軽やかさで多くの闘いを主導した」とたたえたマクロン大統領は、「私の故郷はパリだ」というベーカーさんの言葉を引用し、「私のフランスはジョセフィンだ」と述べた。

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