オミクロン株、国内2例目の感染確認 11月27日にペルーから入国 10月に2回目接種したばかり<新型コロナ>

2021年12月1日 20時56分
新型コロナウイルス(NIAID提供)

新型コロナウイルス(NIAID提供)

 厚生労働省は1日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の国内2例目の感染者を確認したと発表した。南米ペルーから入国した20代の男性で、10月に2回目のワクチン接種をしたばかりだった。厚労省に助言する専門家組織「アドバイザリーボード」は1日の会合で「水際対策や監視体制の強化を図る必要がある」と確認。国内での感染経路不明の事例増加にも警戒感を示した。(沢田千秋)

◆同便の114人は検疫で陰性、全員2週間の待機要請

 厚労省によると、男性はファイザー製ワクチンの1回目を9月に、2回目を10月に接種。ペルーからカタールの首都ドーハ経由で11月27日に入国し、無症状だったが、成田空港の検疫で陽性が判明。その後、発熱やのどの痛みが出て、現在は医療機関で隔離されている。ペルーでオミクロン株は確認されていないという。厚労省は男性の国籍を明らかにしていない。
 男性と同便だった乗客114人は検疫では陰性で、症状の報告はない。厚労省は全員を濃厚接触者とし、14日間、自宅や宿泊療養施設での待機を求め、定期的な検査と、健康状態、居場所の確認を行う。

◆専門家は第6波、市中感染に警戒感

 専門家組織の座長、脇田隆字・国立感染症研究所長は、ワクチン接種後まもない男性の感染について「ブレークスルー感染だと思う。オミクロン株へのワクチン効果がデルタ株より低いか、もう少し見る必要がある」と述べた。
 さらに「オミクロン株の感染性、重症度、ワクチンへの感受性など、重要な部分が十分に解明されていない」とし、三密回避やマスク着用など基本的な感染対策の継続を呼び掛けた。
 オミクロン株が第6波に与える影響について、脇田氏は「年末年始を迎え、人々の接触や移動の機会に加え、気温低下で屋内での活動も増え、感染拡大に向かう可能性が高い。オミクロン株が今後、検疫以外で見つかる可能性も否定できない」と、市中感染に警戒。オミクロン株を検出するPCR検査の導入と市中の陽性検体のゲノム(全遺伝情報)解析を最大限行い、情報収集に努めるべきだとしている。
 オミクロン株の国内確認1例目は、11月30日のナミビアの外交官だった。

関連キーワード


おすすめ情報