歴史振り返る展示室 北区の東京朝鮮中高級学校 一般見学も検討

2021年12月2日 07時11分

学校の歴史を振り返るパネル展示を見る見学者と生徒ら=北区の東京朝鮮中高級学校で

 東京朝鮮中高級学校(北区十条台二)に、学校の歴史を振り返る沿革展示室が完成した。一九四六(昭和二十一)年の創立から現在に至るまでの出来事を振り返るパネルや卒業アルバム、文集などを展示。差別を受けてきた歴史にも触れている。 
 教室を改装した展示室の壁をぐるりと囲む、約百六十枚の写真をちりばめた年表が目を引く。国内の高校と親善を図る目的で実施されたサッカー大会、ボクシングや舞踊など部活動の活躍のほか、制服の民族衣装チマ・チョゴリが切り裂かれた九四年の事件についての記述もある。生徒が夢や希望について語るインタビュー映像、年間行事なども紹介している。
 展示室設置は創立七十五周年の記念事業。教室改装や年表制作などにかかる資金の一部はクラウドファンディングで募り、約二百三十万円が集まった。残りは学校と卒業生でつくる親睦団体が負担した。
 支援団体や保護者ら関係者に公開するほか、一般向けの見学も検討している。展示室を担当した教員のパク・リョンホさん(49)は「学校を守ってきた先人の歩みをしっかりと残すことができた。学校で学ぶ生徒と、同世代の日本人の交流のきっかけにもなれば」と話している。(西川正志)

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