温かい!おいしい! 秦野の全市立中「完全給食」始まる センター調理/配達30分以内

2021年12月2日 07時13分

給食を食べる本町中学校の生徒ら=いずれも秦野市で

 秦野市の全市立中学校で一日、主食とおかず、牛乳が提供される「完全給食」が始まった。市内に新設した市学校給食センター「はだのっ子キッチン」で調理後、最も遠い学校でも三十分以内に配送され、生徒は温かい米飯やおかずを食べられる。二〇一八年に初当選した高橋昌和市長が公約していた。(西岡聖雄)
 生産能力は、九中学校の生徒と教職員計四千五百食分。一食三百三十円。食材の三割は地元産で、将来的に五割に高める。形が悪いなどの理由で市場に出回らない食材も受け入れ、食品ロスを防ぐ地産地消サイクルの一端を担う。
 初日のメニューは冬野菜のカレーと野菜ソテー、牛乳にムースエクレア。米とタマネギ以外の野菜はほぼ地元産という。本町中学校では、保温できる食缶やコンテナでご飯やおかずが到着すると、各教室前へ運ばれ、生徒たちが手際良く盛り付けた。二年岩崎心海(ここみ)さん(14)は「お米はもちもちし、カレーと野菜のバランスも良くておいしい。デザートまであって毎日が楽しくなる」と喜んでいた。
 生徒と一緒に教室で食べた高橋市長は「あったかくておいしい。これから寒くなるのでありがたい。給食用と知っているので、地元農家もより心をこめて生産してくれる」と話した。
 全国百九十カ所で給食事業を手掛ける「ハーベストネクスト」(横浜市)グループが運営を受注した。百食分に対応できる食物アレルギー(卵やそばなど七品目)専用施設、一度加熱して冷やすおひたしや手作りゼリー用の真空冷却機、タマネギを素早くむく機械などを備え、調理師の負担を大幅に減らした。ハンバーグを当日調理できるなど、数千食規模では国内トップレベルの施設という。建設費を含む二十年間の運営委託費は六十九億円。
 県によると、県内では平塚、茅ケ崎の二市と葉山、寒川、大磯、真鶴、湯河原の五町を除く二十六市町村が、中学校の完全給食(選択制含む)を実施している。

給食を調理する学校給食センター


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