東京高検検事長 定年延長決定 次期総長見据え?野党「官邸が介入」

2020年2月4日 02時00分
 政府は、黒川弘務東京高検検事長(62)の定年を8月7日まで半年間延長することを閣議決定した。野党は2月3日の衆院予算委員会で、安倍政権寄りとされる黒川氏を検察トップの検事総長に充てるため、首相官邸が人事に介入した疑いがあるとして追及した。 (大野暢子)
 国民民主党の渡辺周氏が「駆け込みの定年延長で不自然だ。前例はあるのか」とただした。森雅子法相は「検察官については(前例が)ない」と異例の措置であることを認めた。
 検察庁法は、検事総長以外の検察官は六十三歳に達した時点で退官と定める。黒川氏は八日で六十三歳。渡辺氏は「定年延長は違法、脱法だ」と追及した。
 森氏は今回の定年延長について、特別な事情がある場合に勤務の継続を認める国家公務員法に基づくと説明。「検察の業務遂行上の必要性から、引き続き勤務させることにした。不自然ではない」と反論した。
 立憲民主党の枝野幸男代表は二日のさいたま市内での講演で、黒川氏について「安倍政権の意に沿い、法務行政を牛耳ってきたと言われている」と指摘。講演後、記者団に「場合によっては首相を逮捕するかもしれない検察という機関に官邸が介入するのは、法治国家の破壊行為だ」と話し、官邸側をけん制した。

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