アフリカ南部からの入国規制は「アパルトヘイト」 国連事務総長がオミクロン株への各国対応を批判

2021年12月2日 10時59分
国連のグテレス事務総長(2017年12月の来日時)

国連のグテレス事務総長(2017年12月の来日時)

 【ニューヨーク=杉藤貴浩】国連のグテレス事務総長は1日の記者会見で、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」を巡り、各国がとったアフリカ南部諸国からの入国規制を「渡航のアパルトヘイト(人種隔離)」と呼び、強い言葉で非難した。
 発言には、世界各地でオミクロン株が確認される中、特定地域の孤立化を避ける狙いがある。
 グテレス氏は「国境を問わないウイルスには、一つの国や地域だけを隔離する渡航規制は不公正で懲罰的なだけでなく効果的でもない」と指摘。各国に渡航者への検査を繰り返すなどの代替策を求め、「こうした手段を使い、受け入れ難い渡航のアパルトヘイトを回避しよう」と訴えた。
 アパルトヘイトは南アフリカで1990年代前半まで続いた非白人への差別政策。同国のラマポーザ大統領は先月下旬、各国の入国規制について「南アや同胞国への不当な差別だ」などと批判。グテレス氏も同調していた。

関連キーワード


おすすめ情報

国際の新着

記事一覧