埼玉大が100円学食 クラウドファンディング活用 寄付者「たくさん食べて学んで」 学生「感謝です」

2021年12月3日 07時48分

100円で提供された「豚みそ焼き肉丼」を食べる学生たち=さいたま市桜区の埼玉大で

 新型コロナウイルスの影響でアルバイトの機会が減るなどし、生活が苦しい学生を支援するため、埼玉大学(さいたま市桜区)は学食を百円で提供する「百円食堂」を実施している。後期授業が終わる来年二月八日まで続ける予定で、食材費に充てるため、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)をしている。(飯田樹与)
 百円食堂では日替わりで丼物か定食を提供する。一日百八十食限定で期間中は何回でも利用でき、学生に好評という。経済学部二年の石川直人さん(20)は、実家の家計を助けるためアルバイト代から毎月一万円を親に渡し、学費の一部も自分で払っている。さらにコロナ禍で生活に余裕はなく、食費を「少しでも安く」と百円食堂を利用している。
 教育学部一年の石屋みなみさんは「ボリュームのあるご飯を食べられてありがたい」と、豚みそ焼き肉丼をおいしそうにほおばった。CFの寄付者が添えた「たくさん食べて、たくさん学んで」などのコメントを読み、「おかげで百円で食べられる。感謝しています」とはにかんだ。
 同大では六〜七月にも一カ月間、一日二百食限定で学食を無料で提供し、利用が相次いだ。最近は新型コロナの新規感染者数が減り、学生の生活も落ち着きを取り戻しつつあるが、同大は学費や生活費の工面に困窮している学生を対象とした奨学金を今年も約15%の学生に給付。支援が必要な状況は続いていると判断し、他県の大学の取り組みを参考に百円食堂を始めた。
 実施に当たっては学外を含む幅広い支援を求め、CFを活用することにした。今月二十四日までCF専用サイト「レディーフォー」で五百三十万円を目標に募っている。一口五千円から。同大ホームページからサイトに移動できる。
 坂井貴文学長は「コロナ禍で先行きに不安を感じたり、生活に苦しんだりしている学生はたくさんいる。学生たちを元気づけてほしい」と協力を呼び掛けた。

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