給水スタンドでペットボトルを減らしたい 便利すぎる生活見直して「ウォータースタンド」<都の企業とSDGs>

2021年12月5日 05時50分
 高性能フィルターで水道水をろ過するサーバー型浄水器をレンタルする「ウォータースタンド」(さいたま市大宮区)は2030年までに、日本のプラスチックボトルの年間出荷量の1割に当たる30億本の削減を目指している。マイボトルの水筒を持ち歩く人の「インフラ」として、浄水器を備えた給水スタンドを広げていく。(嶋村光希子)

自治体や大学と連携し、給水スタンドを設置している「ウォータースタンド」の本多均社長=さいたま市大宮区で

◆ウミガメの写真に衝撃

 「ウミガメの鼻にプラスチック製ストローが刺さった海外の写真を見た時はショックだった」
 衝撃を受けた本多均社長(67)はマイクロプラスチックによる海洋汚染に危機感を抱いた。ペットボトル飲料を気軽に買ってきたと反省。3年前に社名を「ジャスト」から変更するのに合わせ、それまでのボトル詰め宅配水事業から、ボトル交換が不要のサーバー型浄水器のレンタル事業に力を入れることにした。

◆水筒の持ち歩きを推奨

 水を詰めるボトルや配送トラックを減らし、二酸化炭素(CO2)排出削減につなげる。SDGs(持続可能な開発目標)の目標6「安全な水とトイレを世界中に」や14「海の豊かさを守ろう」の理念に沿う。これまでに家庭や大学、企業向けのほか、自治体と協定を結び、全国に計12万台を設置した。
 社内でも意識改革を図ろうと、社員に水筒を配り、給水スタンドから自由に飲めるようにした。海洋汚染や気候変動は待ったなしで、本多社長は「次世代の子どもたちのためにも自分ごととしてとらえてほしい。水筒1本を持ち歩く文化で、あまりに便利になりすぎた生活を少し我慢してみては」と語る。

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