<全文>岸田文雄首相の所信表明演説 第207回臨時国会

2021年12月6日 14時36分

 六 新しい資本主義の下での成長

 まずは、成長戦略です。官と民が共に役割を果たし、協働して、成長のための大胆な投資を行います。
 ①イノベーション
 科学技術によるイノベーションを推進し、経済の付加価値創出力を引き上げます。
 上場を果たしたスタートアップが、 更に成長していけるよう、上場ルールを見直すなど、スタートアップ・エコシステムを大胆に強化します。
 
 大学改革にも積極的に取り組みます。
 10兆円の大学ファンドを年度内に創設するとともに、イノベーションの担い手たる研究者が、大学運営ではなく、研究に専念できるよう、研究と経営の分離を進めます。
 成長をけん引する、科学技術分野の人材育成を強化するため、大学の学部や大学院の再編に取り組みます。さらに、地域の中小企業と連携した大学発ベンチャーの創出にも取り組みます。
 ②デジタル田園都市国家構想
 
 新しい資本主義の主役は地方です。
 
 4・4兆円を投入し、地域が抱える、人口減少、高齢化、産業空洞化などの課題を、デジタルの力を活用することによって解決していきます。
 デジタル田園都市国家構想実現会議の下、「デジタル田園都市国家構想」を推進します。デジタルによる地域活性化を進め、さらには、地方から国全体へ、ボトムアップの成長を実現していきます。
 海底ケーブルで日本を周回する「デジタル田園都市スーパーハイウェイ」を3年程度で完成させます。各地に設置する大規模データセンター、光ファイバー、5Gと組み合わせ、日本中、津々浦々、どこにいても、 高速大容量のデジタルサービスを使えるようにします。
 世界最先端のデジタル基盤の上で、自動配送、ドローン宅配、遠隔医療、教育、防災、リモートワーク、スマート農業などのサービスを実装していきます。
 デジタル化、デジタルトランスフォーメーションを進める司令塔であるデジタル庁の機能を更に強化します。
 「デジタル臨時行政調査会で、デジタル社会変革の青写真を描きます。まず、関係省庁が順守すべきデジタル原則を決めます。その枠組みの下で、来春には、規制や制度、行政の横断的な見直しを一気に進めるプランを取りまとめます。
 マイナンバーカードは、安全安心なデジタル社会の「パスポート」であり、社会全体のデジタル化を進めるための最も重要なインフラです。
 マイナンバーカードと、健康保険証、運転免許証との一体化、希望者の公金受取口座の登録を進めるとともに、本人確認機能をスマートフォンに搭載することで、利便性を向上させます。
 さらに、12月20日から、マイナンバーカードを使い、スマートフォンによって、国内外で利用できるワクチン接種証明書を入手できるようにします。
 これらの取組を進め、国民の皆さんに、デジタル社会のメリットを実感してもらえるようにします。

▶5ページ目 ③気候変動問題へ続く

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