<新型コロナ>3回目接種の意義、第6波への備えは…千葉ろうさい病院・岡本美孝院長に聞く

2021年12月4日 07時42分

コロナワクチン3回目接種の有効性を話す岡本美孝院長=市原市の千葉ろうさい病院で

 千葉県内で新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が始まった。千葉ろうさい病院(市原市)の岡本美孝よしたか院長(67)に追加接種の有効性や課題、流行の第6波の備えについて話を聞いた。(聞き手・中谷秀樹)
 −コロナワクチンの三回目接種がスタートした。意義やメリットは
 二回目を終えて半年すれば、コロナウイルスの(抗体の量などを示す)抗体価がかなり減る。減り方と感染リスクについての明確なデータはないが、抗体価を再び上げることが感染防止に有効だと期待できる。
 −新たな変異株「オミクロン株」への効果は
 新型株の感染力や症状がどの程度か分かっていない。現行のワクチンが全く効かないことはないと考える。
 −追加接種の課題や留意点は
 この病院では十日から私も含めて医師や看護師らが打つ予定で来年二月以降、高齢者から一般対象の接種を進めることになる。ミスを防ぐため、一つの医療機関で(ファイザーとモデルナなど)複数メーカーのワクチンを扱わないことが望ましい。行政もこの点は検討していると聞いている。
 −この先、四回目や五回目の接種の現実味は
 あり得ることで、将来的にはインフルエンザ予防接種のように定期的に打つ形になるかもしれない。
 −夏場の流行の第五波を振り返って
 この病院でも多い時は、感染者約三十人が入院した。重症者も受け入れてエクモ(人工心肺)も稼働させた。コロナ専用病棟を作るため一般病棟から人員を割いて一般の医療提供に影響が出た。それが、十月上旬からコロナ感染の入院者ゼロの状況が続いている。
 −なぜ感染拡大が急速に収まったのか
 不思議な事象で正直分からない。言われているのがワクチン効果。ワクチンが効いて(無症状感染で)発症しない人もいると思うが、それにしても減った印象だ。
 −第六波への備えは
 自宅療養者をできる限り減らすべきだ。現実として家の中だけで生活するわけにはいかず、感染を広げて重症化を引き起こしてしまうのは明白だろう。行政と医療機関が連携を図り、最悪な状況を想定して病床や宿泊療養施設の確保を継続することが重要だ。日常生活の感染予防策も大切で、マスク着用や手指消毒、うがい、会食時に飛沫ひまつ感染を防ぐ行動など、いま一度原点に立ち返ってほしい。

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