愛子さま、5日に初の正装姿を披露 コロナ禍に苦しむ国民に寄り添い…ティアラは新調せず

2021年12月4日 21時57分

2005年11月の結婚に伴う儀式にティアラを着用し、正装で臨む紀宮さま(現・黒田清子さん)=皇居・宮殿「松の間」で

 天皇家の長女愛子さまの成年祝賀行事が5日、皇居・宮殿で行われる。愛子さまは初めて正式な礼装姿で行事に臨まれるが、アクセサリーとして必要な髪飾りのティアラは叔母の黒田清子さん(紀宮さま)から借りる。新型コロナウイルス感染症の影響に苦しむ国民に配慮し、愛子さま専用のティアラの制作を見合わせているからだ。(阿部博行)

◆ティアラとローブデコルテは公務の必需品

 成年の女性皇族は、海外の国賓を歓迎する宮中晩さん会や新年祝賀の儀などの公式行事に正装で出席する。ロングドレスのローブデコルテや宝石があしらわれたティアラは「公務の必需品」とされ、皇室に生まれ育った女性皇族が20歳に達するときに新調するのが慣例だった。
 特にティアラは高額なため、宮内庁は国費の「宮廷費」を制作費に充ててきた。これまで7人の女性皇族の成年に当たって指名競争入札を基本に制作業者を選定してきたが、制作費は一番安価な場合でも1500万円近くかかり、最高額は2800万円を超えた。
 これら宮廷費で制作されたティアラは国の所有となり、女性皇族はそれを借用し、結婚して皇室を離れるときに返納する。先ごろ結婚した秋篠宮家の長女眞子さんら3人の元皇族が着用したティアラも、いまは宮内庁で管理されている。

◆叔母・紀宮さまの私物を借用

 一方、上皇ご夫妻の長女だった黒田さんのティアラは、天皇家の私的費用の「内廷費」で制作されたため、結婚後も黒田さんが私物として所有する。内廷費は宮内庁の経理に属さないため、制作の詳細は公表されていない。
 宮内庁によると、天皇、皇后両陛下と愛子さまは、快くティアラを貸してくれた黒田さんに感謝しているという。同庁の西村泰彦長官は「今回はコロナ禍の状況に鑑みて両陛下と愛子さまが相談して国費で作ることは見合わせているが、いずれは検討することになる」と話している。

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