市原の更級日記千年紀文学賞 第1回大賞 長野さんら表彰

2021年12月5日 07時25分

文学賞の一般の部で大賞に輝いた長野和夫さん(中央)と椎名誠選考委員長(左)、小出譲治市長=市原市民会館で(市原市提供)

 市原市にゆかりがある平安時代中期の回想録「更級日記」にちなんだ、第一回「更級日記千年紀文学賞」(市、市教委主催)の授賞式が十一月十四日、市民会館であった。一般の部で大賞に選ばれた長野和夫さん(79)=白井市=ら、二部門の計十五人が小出譲治市長から表彰を受けた。
 新聞記者や大学教授を退職後の十年ほど前から小説や随筆などを書き始めた長野さんは、定年間近の郵便配達員を主人公にした市原市が舞台の小説「月下の運動会」を執筆。壇上でトロフィーを受け取り「晴れがましく感激している」とあいさつした。
 出席した作家の椎名誠選考委員長(本紙で「過ぎし楽しき千葉の日々」連載中)は、「幻想的な表現で奥の深い内容だった」と講評した。
 「更級日記」の作者の菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)が帰京のため上総国府(現在の市原市)を出発した一〇二〇年から千年となった昨年、市が賞を創設。初回は一般の部に小説や随筆、紀行文など計二百十点、小中学生の部には短歌千七百三十五首が寄せられた。受賞作品の全文は文学賞特設ウェブサイトで公開している。第二回の募集は来年二月一〜二十八日。(加藤豊大)

関連キーワード


おすすめ情報