米ロ首脳がウクライナ情勢巡りオンライン会談へ 軍事衝突の懸念、緊張緩和が焦点

2021年12月5日 21時26分
バイデン大統領(AP)

バイデン大統領(AP)

 【ワシントン=金杉貴雄、モスクワ=小柳悠志】米ホワイトハウスは4日、バイデン大統領とロシアのプーチン大統領が7日にオンライン形式で会談すると発表した。ロシア軍9万人が隣国ウクライナの国境周辺などに集結し軍事衝突が懸念される中、緊張を緩和できるかが最大の焦点となる。
 米欧はロシアがウクライナに侵攻する恐れがあるとして「侵略には重い代償を支払わせる」と警告、ロシアに部隊撤収を求めている。米紙ワシントン・ポストは3日、米情報機関の報告書の内容として、ロシアが来年早々にも最大17万5000人を動員した多正面作戦に出る見通しだと伝えた。
 在米ロシア大使館は4日、声明を出し「ロシアは他国に脅威を与えていないし、自国領に軍を配備する主権を有している」と米欧の警告に反論。今年の春もロシアによるウクライナ侵攻説が出ていたと指摘したうえで、「こうしたヒステリックな反応は誤りだと既に証明されている」とした。
 米欧のウクライナ支持にいら立ちを強めるロシアの対外情報局は11月下旬、旧ソ連圏で2008年に親欧米のグルジア(現ジョージア)とロシアが軍事衝突した当時と「同じような状況」と指摘。米欧側を強くけん制した。
 ホワイトハウスによると、米ロ両首脳は核軍備管理を含む戦略的安定性やサイバー、地域情勢などについても協議する予定。ウクライナ情勢を巡りバイデン氏は、ウクライナの主権と領土保全について米国の支持を伝えるとしている。
 両首脳は6月にスイス・ジュネーブでバイデン政権発足後、初めて直接会談し、7月にも電話協議を行った。今回の首脳会談は両国外相がスウェーデンの首都ストックホルムの会談で、開催に向け調整していた。

関連キーワード


おすすめ情報