日本初の常設サーキット「多摩川スピードウェイ」観客席の一部保存を合意

2021年12月6日 19時06分

1937年に多摩川スピードウェイで開かれたレース(多摩川スピードウェイの会提供)

 川崎市中原区の日本初の常設サーキット「多摩川スピードウェイ」跡地で、築堤工事のため取り壊された観客席の一部が移設保存されることが分かった。市と国土交通省、保存を目指す有志でつくる「多摩川スピードウェイの会」の3者で合意した。来春ごろ、工事により新しくなる堤防の上部にお目見えする見通し。

河川敷に残っていた日本初の常設サーキット「多摩川スピードウェイ」の観客席=9月13日、川崎市中原区で

 合意したのは11月上旬。堤防沿いに約350メートル残された観客席は、国交省京浜河川事務所がすでに取り壊した。このうち横並びの3席分、幅約3・3メートルを保存することになり、すでに切り出して保管している。築堤工事が終わる2022年3月ごろ、同会が跡地に設置していた記念プレートとともに新堤防の上に埋め込んで常設展示する。
 多摩川スピードウェイは1936年に開場。1周1・2キロの楕円形コースと観客席が設置された。副会長の小林大樹さん(53)は合意について、「わずかな量で両手を挙げて喜べるものではないが、関係各所の一定の理解を得られて感謝している」と話している。(竹谷直子)

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