人力車で行く秩父のまち 夜祭、観光、アニメちなんだコースも 秩父神社前拠点にご案内

2021年12月7日 07時28分

人力車「花鳥風月〜秩父」の営業を始めた坂本典明さん=秩父市で

 秩父初の人力車「花鳥風月〜秩父」が、秩父神社前を拠点に11月から営業している。コースの開拓など手探りでの出発だが、車夫の坂本典明さん(35)は「地域を盛り上げるきっかけになれば」と意気込む。(久間木聡)
 東京都葛飾区出身の坂本さんは芝浦工業大在学中、浅草で人力車を引くアルバイトをしていた。大学卒業後はIT企業や生花店で働き、二〇一三年、幼い頃から愛着があった母方の祖父母が住む秩父市に生活の拠点を移した。街のにぎわいにつながるのではないかと、当時から「秩父でも人力車が走ればいいのに」と構想を抱いていたという。
 その後、介護福祉士や華道教室の教授、コミュニティーFM放送局「ちちぶエフエム」のパーソナリティーなどをする中で、ついに今年六月ごろから人力車運営の準備を始めた。かつてのアルバイト先の上司に相談したところ、人力車を含めて「のれん分けという形で営業の許可を得た」という。
 「秩父夜祭巡り」「観光巡り」などのコースのほか、秩父市が舞台のアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」にちなんだコースも用意した。ガイドブックを読んだり、地域住民に話を聞いたりして情報収集しているといい、「ネタもそれなりにたまってきました」と笑顔を見せた。
 営業から車夫まで一人で切り盛り。まだ知名度は低いが、最近は「京都みたい」などと観光客から声を掛けられ、成人式や七五三など特別な日に走ってほしいという要望もあるという。「いろいろな人との縁に恵まれてスタートできた。無理はせず、お客さまをもてなすことを第一に心掛けてやっていきたい」
 営業は原則、金曜と日曜の午前九時〜午後四時半。他の曜日は要相談。基本料金は十分三千円(二人)から。待機場所は、秩父神社前の老舗和菓子店「八幡(やはた)屋本店」駐車場で、雨天、荒天時は休み。詳細の問い合わせや予約は「人力車 花鳥風月」で検索。

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