「桜」見直し、春に先送り 政府部局内だけで検討へ

2019年12月29日 02時00分
 政府は、安倍晋三首相主催の「桜を見る会」の問題を巡り、招待客の基準や人数、予算額などの本格的な見直し作業を来年春に先送りする方針を固めた。政府高官が明らかにした。来年一月召集の通常国会で野党の追及材料となることを懸念。二〇二〇年度予算案審議への影響を回避する思惑がある。有識者検討会なども設けず、政府の部局内で検討を進める方向。
 政権幹部によると、政府は桜を見る会の二一年春の再開を目指すが、国民に理解を得られないと判断した場合は廃止する可能性もあるという。
 見直し作業では、国会議員が招待客を推薦できる仕組みの撤廃や、招待客数の大幅な削減も検討。会の開催から約一カ月後に廃棄していた招待客名簿の保存期間も改める見通し。
 菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で「(国民の)皆さんに分かる過程の中で対応する必要がある」と、見直し作業を透明化したい考えを示している。
 作業は、二一年度予算編成の概算要求がまとまる二〇年夏までに終える予定だ。
 桜を見る会を巡っては、首相が地元支援者らを多数招待し「私物化」と批判された。招待客の増加で費用も当初の予算額を大幅に上回っていた。
 招待客名簿が短期間で廃棄されて疑惑の解明も進まず、国民共有の知的資源である公文書管理に対する意識の低さが問われた。 (川田篤志)

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