「災害的状況での特例的な措置だった」 自宅でのアビガン処方問題でいすみ医療センターが会見

2021年12月7日 19時56分
アビガンを自宅療養者に投薬した経緯を説明する平井愛山医師(右)と伴俊明院長=7日、千葉県いすみ市のいすみ医療センターで

アビガンを自宅療養者に投薬した経緯を説明する平井愛山医師(右)と伴俊明院長=7日、千葉県いすみ市のいすみ医療センターで

 千葉県いすみ市の公立病院「いすみ医療センター」で8~9月、新型コロナウイルス感染症の治療薬として治験が進む内服薬「アビガン」を、厚生労働省の通知を守らずに自宅療養者に処方していた問題で、同病院が7日、記者会見し、処方された患者が98人で、うち8人が10代だったと明らかにした。同病院のアドバイザーとして処方を主導した平井愛山医師(72)は「厚労省との事前の相談なく投薬したことは申し訳ない」と謝罪した。
 平井医師によると、最年少は11歳で15歳未満には保護者に説明し、同意書を書いてもらったという。
 平井医師は、8月に開かれた市の新型コロナ対策会議で、自宅療養するコロナ患者にアビガンを投与することを自身が提案したと説明。「感染急増の災害的状況と捉え、特例的な措置だった。感染初期に投与すれば効果があると考えていた」と述べた。
 アビガンの安全性への懸念については「文書で患者にリスクなどを伝えていたが、十分伝わらなかったケースがあるかもしれない」と説明。伴俊明院長(67)は「厚労省の決まりに違反していることは当時から認識していた。ただ個人的には緊急避難的に許される状況だったと思う」と語った。
 同病院では8月14日~9月12日、「自宅療養での投薬はできない」との厚労省の通知を守らず、車で来院した患者98人にアビガンを処方し、自宅などで服用させた。厚労省は11月25日、同病院に対し「自宅療養者への投薬は遺憾」として経緯の報告を求める指導をした。(加藤豊大)

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