外環道工事に絡む個人情報漏えいで、市民有志が真相究明要望書を提出 市は「メール削除済み」

2021年12月7日 21時37分

約50人の署名を添え、個人情報漏えい問題の適正な調査を求める要望書を提出する市民ら

 東京外郭環状道路(外環道)工事を巡り、東京都調布市に情報公開請求した男性(74)の個人情報を、市職員が東日本高速道路など3つの事業者に漏らした問題で、市民有志が7日、市長と市議会議長に調査の徹底と真相究明を求める要望書を提出した。約50人の署名を添えた。
 要望書では、外部の専門家を交えた第3者委員会を設置すべきだとし、今回の漏えいは、市個人情報保護条例や地方公務員法(守秘義務)に違反するとして、関係者の処分を求めた。
 市側は市議会定例会で「市情報公開審査会などから意見を聞くことで代替する」として、第3者委の設置には難色を示していた。
 問題の焦点は、個人情報の漏えいが意図的か否かだ。匿名の通報者から請求者の男性に届いた郵便物には市街づくり事業課の職員が事業者に送ったメールのコピーが入っており、「情報提供」「前回同様、取扱厳重注意で」などと記されていた。市側は「何らかの意図で対処しようとしたことは断じてない」(長友貴樹市長)と否定するが、その根拠を示していない。
 市は職員が送ったメールを「サーバーの容量が小さい」との理由で削除済みとしている。ある市議は「事実関係の裏付けが必要なのに送受信記録が保存されず、証拠隠滅と疑われても仕方がない」と指摘している。
(花井勝規)

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