馬毛島、22年度着工調整 米軍訓練移転 政府、飛行場など整備

2019年12月31日 02時00分

鹿児島県西之表市の馬毛島=2018年10月

 政府は、米軍空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地となっている鹿児島県西之表市の馬毛島(まげしま)について、二〇二二年度に飛行場など関連施設の工事を始める方向で調整に入った。関係者が三十日、明らかにした。早期に訓練が実施できるよう整備を急ぐが、地元では騒音や事故へ強い懸念が出ているのが現状。政府方針通りに進むかどうかは見通せない。
 政府は二〇年一月にも中断していた環境調査を再開。二〇年度から環境影響評価(アセスメント)を行う段取りだ。関連費として二〇年度予算案に約五億円を計上した。着工は環境アセスを終えた後となる。
 工事では滑走路のほか、管制塔や隊舎などを建設。航空自衛隊を中心に人員約百人規模の基地とする予定だ。米側との調整を経た上で早期の運用開始を目指す。FCLPは年間、最大で二十日程度の使用を見込む。ただ民間航空機とのルート調整などに時間がかかるとみられ、実現への課題は少なくない。
 FCLPは、空母艦載機の拠点がある岩国基地(山口県)から約千四百キロ離れた硫黄島で行われている。米側は硫黄島は遠すぎると主張。岩国から約四百キロの馬毛島が候補地となった。

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