オミクロン株国内4例目、感染研「再感染リスクの増加、強く懸念」 世界57カ国に拡大、市中感染も

2021年12月8日 21時57分
脇田隆字氏

脇田隆字氏

 新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の感染が57カ国に広がり、一部の国では市中感染も起きていることが8日、厚生労働省に助言する専門家組織「アドバイザリーボード」で報告された。死者の報告は確認されていない。座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は「日本は水際で時間を稼げているが、いずれ国内で感染例が出ることが想定される。検査や診断、治療の態勢をしっかり準備する必要がある」と語った。
 感染が初確認された南アフリカではゲノム(全遺伝情報)解析の結果、10月は感染者の約84%がデルタ株だったが、11月は約73%がオミクロン株に置き換わった。1人が何人に感染させるかを示す実効再生産数は、8~10月までは1以下だったが、11月中旬は倍以上の2.2に上昇した。
 南アで新型コロナに感染したことのある人が再感染した割合は、ベータ株が主流の時期は12%、デルタ株が主流の時期は9%だったが、11月以降は25%に増えたという。
 感染研は「感染性や再感染リスクの増加が強く懸念される」とする一方、「重症度については結論づけるだけの知見はない」としている。
 また、厚労省は同日、西アフリカのナイジェリアに滞在後、4日に成田空港に到着した50代男性からオミクロン株が検出されたと発表した。国内で4例目。男性は無症状という。(池田悌一、沢田千秋、原田遼)

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