伸びやかに 多彩に 障害者アート企画展 県立近代美術館で12日まで

2021年12月9日 07時13分

楽しく 花まみれのネコを描いた作品=いずれもさいたま市浦和区の県立近代美術館で

 福祉の現場から生まれたアート作品を紹介する県障害者アート企画展「LOOK ART ME!!」が八日、さいたま市浦和区の県立近代美術館で始まった。障害がある作家がのびのびと表現した作品が並び、主催団体の一つ社会福祉法人みぬま福祉会(川口市)の小嶋芳維(かい)さんは「障害のあるなしは関係なく、心を動かすものがあると思う」と来場を呼び掛けている。(飯田樹与)
 会場では海外のアートフェスへの出展経験もある作家ら、県内の百九人の計約六百点を紹介している。

緻密 細部まで描き込まれた絵画作品などが並ぶ

 作品のジャンルはさまざま。緻密な線で街並みを描いたり、クレヨンを塗り重ねて風景を描写したりした絵画作品や、ステンドグラスでクリスマスツリーを表現したオブジェ、自分の理想を詰め込んだ着せ替え人形などの立体作品もある。
 身体の障害で外出が難しい男性の作品は、何よりの楽しみだという日々の食事を描いたもの。親子丼の絵からはホカホカとした湯気が上がっている様子や、おいしそうな匂いが感じられ、見る人も思わずおなかがすきそう。

立体も 絵画や立体作品などジャンルは多彩

 企画展は十二回目。障害者の社会参加の促進や多様性を認め合う社会の実現を目指して毎年、障害者週間(三〜九日)に合わせて開催されている。みぬま福祉会の小嶋さんは「作品一点一点に言葉では説明できない思いを表現しているので、感じ取ってもらえれば」と話している。入場無料で十二日まで。午前十時〜午後五時。

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