放射性廃棄物を宙づりのまま…クレーン故障 復旧見通せず 東電福島第一原発

2021年12月9日 18時00分
クレーンが吸着塔をつったまま故障で停止した(東京電力提供)

クレーンが吸着塔をつったまま故障で停止した(東京電力提供)

 東京電力は9日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の4号機南側にある建屋内で、汚染水の浄化処理で使った「吸着塔」という装置を搬出する途中に、クレーンが故障して動かなくなったと発表した。吸着塔を床から4メートルつり上げた状態で止まっており、復旧の見通しが立っていない。
 吸着塔は放射性セシウムなどを除去する装置で、使用後は放射性廃棄物として敷地内で保管している。直径1.3メートル、高さ3.6メートル、重さ28.5トン。中の放射性物質が漏れ出ないよう遮へい材で覆われている。
 東電によると、9日午前10時半ごろ、クレーンで吸着塔をつって2階から1階に下ろそうとした際、停止した。同日中の復旧を試みたが、うまくいかなかった。故障原因は不明という。
 広報担当者は記者会見で「ロック機能で絶対に落ちない態勢にしているが、万が一落ちても中身が建屋外に漏れ出ないよう、建屋入り口に土のうを積む」と説明した。(小川慎一)

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