クールで当たり前に温暖化防止を 渋谷に気候変動時計設置を計画

2021年12月10日 17時00分
海外製の「気候時計」。これをイメージした独自デザインの時計の設置を東京・渋谷で目指す=a(n) action提供

海外製の「気候時計」。これをイメージした独自デザインの時計の設置を東京・渋谷で目指す=a(n) action提供

 気候変動問題に関心を持つ高校生や大学生のグループが、地球温暖化などの進行を抑えられるまでの期限を示す「気候時計=Climate Clock(クライメート・クロック)」を、東京・渋谷に設置する計画を進めている。若者たちを動かすのは、気候変動問題に取り組むことが「当たり前でクール」というカルチャーを創りたいーとの決意だ。(奥野斐)
 グループは東京都内で活動する20歳以下の高校・大学生4人でつくる「a(n) action(アナクション)」。気候変動問題に若者らが気づく機会をつくり、行動するハードルを下げたいという。
 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などによると、世界の平均気温は産業革命前に比べて約1度上がった。その悪影響は豪雨や熱波といった異常気象となって既に顕在化している。今のペースで温室効果ガスの排出が続き1.5度まで引き上がれば、さらに豪雨が増えたり、海の生き物の多様性が失われたりして、食料危機などにつながるリスクがある。

◆残り時間はあと7年半

 気候時計が示すのは、産業革命前と比べて1.5度上昇を防ぐために残された時間だ。現在は7年220日余。縦20センチ、横60センチほどの画面にタイムリミットまでの日数・時間をデジタル表示する気候時計を製作。渋谷駅周辺の商業施設や、文化施設など立ち寄る人が多い場所に協力を呼び掛けてまず5カ所に設置し、その後に増やしていきたいという。
 時計に添えられたQRコードを読み取ると、特設ページで詳しい情報を学ぶことができ「日本政府にさらなる気候変動対策を求める宣言」に「それな!」「いいね!」といった言葉で賛同できるようにする。賛同1万回ごとにグループのメンバーが環境省に通知する仕組みも入れる。
 メンバーの大学2年、黒部睦さん(20)は「気候変動アクションは、特別で意識が高い人だけがやるものではなく、当たり前でかっこいいという文化を広げたい。企業や政府などの社会システムを変える力にしたい」と話す。
 時計製作や運営などの費用はクラウドファンディング(CF)で募る。目標は1000万円で、来年1月27日午後11時まで。社会課題に取り組む株式会社「SEAMES」(東京都目黒区)との共同事業。詳しくは専用サイトで。

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