石原官房参与が辞任 助成金受給巡り 岸田首相「混乱否めず申し訳ない」

2021年12月10日 18時27分

石原伸晃氏

 内閣官房参与の石原伸晃・元自民党幹事長は10日、自身が代表を務める政治団体による新型コロナウイルス対策の雇用助成金受給を巡って混乱を招いたとして、岸田文雄首相に参与の辞意を伝え、了承された。首相は官邸で記者団に「就任から間を置くことなく辞任になった。混乱は否めず、その点は申し訳なく思う」と陳謝した。一方、大岡敏孝環境副大臣=衆院滋賀1区=が代表を務める政治団体も昨年、雇用助成金約30万円を受け取っていたことが分かった。(山口哲人、森田真奈子)
 首相の説明によると、石原氏から電話で「公正な手続きにのっとった受給だが、混乱を生じさせることで首相の職務遂行に迷惑をかけることになるのは本意でない」と伝えられた。首相は10日付の辞任を認めた。
 石原氏は3日、観光立国などを担当する参与に就任したが、10月の衆院選で落選していることから、有権者の判断を軽視した人事だという批判が噴出。その後、自民党東京都第8選挙区支部が「雇用安定助成金」の名目で計60万円を受給していたことが発覚したものの、自身は公の場で説明していない。
 首相は任命責任に関して「衆院選の結果はあったが、政策や政治を動かす観点で人選した」と起用は適切だったとの認識を示したが、国会審議で野党から追及を受けるのは必至だ。
 大岡氏の団体は自民党滋賀県第1選挙区支部で、「雇用調整助成金」を受給していた。大岡氏は10日、国会内で記者会見し「当時の社会的要請は雇用・給与維持だったので、私は事業主として(受給申請を)判断した。手続きは適正に行われ、不適切なこともない」と語った。助成金の返還については「特に理由がない」と否定したが、その後に返金すると発表した。
 
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