桜を見る会 疑惑残し国会閉幕へ

2019年12月7日 02時00分
 自民党の森山裕国対委員長は六日、立憲民主党の安住淳国対委員長と国会内で会談し、野党が求める今国会の四十日間の会期延長に応じない考えを伝えた。安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡る数々の疑問を残したまま、今国会は九日に閉会する。首相が説明責任を果たしていないとして、野党は会期末の九日、安倍内閣不信任決議案の提出を検討するとともに、越年後も追及を続ける構えだ。
 安住氏は会談後、記者団に「大変残念だ。疑惑解明が道半ばどころか、首相は衆院にも来ない。与党の姿勢は疑惑隠しと言われても仕方ない」と批判した。
 一方、森山氏は会談後、今国会の政府提出法案がおおむね成立したことから、「会期を延長する理由がない」と記者団に説明した。
 桜を見る会の問題は十一月八日の参院予算委員会で発覚した。首相の後援会メンバーが会に多数招かれていたことを共産党議員が指摘し、野党は「税金の私物化」「有権者の買収だ」などと批判を強めた。
 その後、この問題に関して首相が国会で答弁したのは二十日と十二月二日の参院本会議の二回のみ。本会議では質問と答弁を一方通行で言い合うため、かみ合わない質疑となった。
 野党は十一月下旬、参院規則に基づき、首相が出席する参院予算委の集中審議を開くよう要求。与党は首相の出席を拒否し続けた。
 会を巡る疑問は、招待客の人選基準、前夜に行われた懇親会の費用、招待客名簿廃棄の経緯など幅広い。
 各省庁には過去の推薦名簿が保管してある一方、内閣府は首相ら「政治枠」の推薦名簿は既に廃棄したと説明。全体の招待客名簿は共産党議員が関連資料を請求した日に廃棄されており、実態が検証できない状態だ。
 会の前夜に後援会が主催した懇親会は、後援会の政治資金収支報告書に記載がなく、収支の実態が不明。収支を説明する根拠となるホテル側の明細書も、首相は「発行を受けていない」と主張している。 (妹尾聡太)

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