桜を見る会 車いすの横沢氏、舩後氏反発 首相「名簿廃棄に障害者職員関与」

2019年12月5日 02時00分
 車いすを利用する国民民主党の横沢高徳参院議員が四日の参院本会議で、安倍晋三首相が「桜を見る会」の招待者名簿を廃棄した経緯に、障害者雇用の職員が関わっていたと明かした発言について「激しい違和感を覚えた。障害者が関わったから仕方ないと国民に思わせたかったのか」と批判した。
 招待者名簿は、共産党議員が内閣府に招待者の資料を請求した五月九日、シュレッダーで廃棄された。証拠隠滅の疑いを追及する野党に対し、首相は二日の参院本会議で、四月二十二日にシュレッダーを利用予約し、廃棄が五月九日となった経緯に触れ「担当である障害者雇用の短時間勤務職員の勤務時間等との調整を行った結果」と説明した。
 横沢氏は四日の本会議で「『短時間勤務職員』と言えば通じるのに、なぜ『障害者雇用の』と答弁したのか」と疑問視した。本会議後には記者団に「一国のトップが、障害がある人とない人を隔てるような発言をすることに疑問を感じる」と話した。
 横沢氏はモトクロスの選手だった一九九七年、練習中のけがで脊髄を損傷。車いすでの生活となった。四日は、参院職員に車いすを押され、場内のスロープを使って登壇した。
 首相の発言に対し、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で、重度障害者の舩後(ふなご)靖彦参院議員=れいわ新選組=も四日、コメントを発表。「担当職員の属性は、資料破棄の根本問題とは関係ない。障害者雇用だったことが破棄に時間がかかった理由のように語られるのは不適切だ」と指摘した。 (大野暢子)

◆首相発言全文

 本年の招待者名簿についても、廃棄を行うための大型シュレッダーの予約を4月22日に行い、その際、シュレッダーの空き状況や担当である障害者雇用の短時間勤務職員の勤務時間等との調整を行った結果、使用予定日が5月9日となったことから、その予定通り廃棄したものであり、野党議員からの資料要求とは全く無関係であるとの報告を受けております。

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