「破棄」答弁時、予備データ存在 桜を見る会 5月衆院委

2019年12月4日 02時00分

「桜を見る会」を巡る問題で開かれた野党追及本部の会合=3日、国会で

 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡り、今年の招待客名簿を政府が「破棄した」と国会で答弁した五月の時点では、電子データのバックアップ(予備)がまだ残っていたことが分かった。内閣府が三日、立憲民主党など野党がつくる桜を見る会追及本部で認めた。五月時点で予備データを復元していれば、名簿を示せたことになる。野党は「国会をだました虚偽答弁だ」と批判を強めている。 (妹尾聡太)
 内閣府はこれまでの国会答弁などで、紙の文書の招待客名簿は五月九日にシュレッダーで廃棄し、電子データも同時期に消去したと説明してきた。九日は共産党の宮本徹衆院議員が関連資料の提供を要求した当日だった。宮本氏が五月二十一日の衆院財務金融委員会で名簿の有無を聞いた際、内閣府は「既に破棄した」と答弁していた。
 内閣府の酒田元洋・大臣官房総務課長は三日の追及本部で、電子データについて「バックアップを最大八週間とっている」と説明。電子データを消去した日時の記録は「何らかの形で調べられると聞いている」と話した。
 宮本氏は「バックアップはいつでも復旧できるようにとってある。復元可能な時点でなぜ『破棄したから分からない』(という答弁)だったのか」と、内閣府の対応を批判した。酒田氏は「バックアップが公文書かどうかだ」とし、公文書に該当しなければ、国会答弁は誤りではないとの認識を示した。
 内閣府は今年一月から、公文書のデータ管理をサーバーに一元化し、職員らが使う端末のパソコンにはデータが残らない「シンクライアント」方式に変更。首相は二日の参院本会議で、同方式では「データ復元は不可能と報告を受けている」と説明していた。

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