車いすスペース 新幹線不十分 れいわ木村氏、改善求める

2019年12月4日 02時00分

新幹線を試乗して車いす用スペースを確認するれいわ新選組の木村英子氏=1日、東京都内で

 重度障害があり、車いすを利用するれいわ新選組の木村英子参院議員は三日の参院国土交通委員会で、自身の経験を踏まえ、新幹線の車いす用スペースの数や広さが不十分だと問題提起した。来年の東京五輪・パラリンピックで国内外から多くの車いす利用者の訪問が見込まれることを見据え「このような状況では障害者の社会参加は妨げられる一方だ」と改善を求めた。
 国交省が定めた鉄道会社向けのガイドラインは、車いすスペースを一列車ごとに二台分以上設けることを義務付けている。十分な広さがあることや、車いすスペースであることの表示も義務だ。
 木村氏は「千三百人以上乗れる新幹線もあるのに、スペースがあまりにも少なすぎる」と指摘。木村氏が実際に乗車した際、電動の車いすが通路の一部をふさいだ様子を写真で示し、多様な車いすに対応できていない実態を報告した。
 車いすスペースがある席は車いす利用者以外も購入できることも指摘。事前予約で車いす利用者を優先するなどの配慮はあるものの、身内の不幸などの緊急時には車いす利用者が乗りづらくなっているとして「実質的にガイドラインに反している」と訴えた。
 赤羽一嘉国交相は鉄道会社の対応を「けしからん話だ」と批判。「バリアフリー社会を推進する政府の強い意志をしっかりと受け止め、見直す際には、障害者の声を直接聞いてほしい」と求めた。 (大野暢子)
 ◇ 
 JR東日本の深沢祐二社長は記者会見で「スムーズに利用できるよう事前連絡をもらって係員が補助するやり方をしてきた。今後、予約システムが進化していくので、より使いやすいサービスを追求したい」と話した。JR東海は「専用スペースの予約は、前日や当日でも可能な限り受け付けている」としている。

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