桜見る会 野党「買収罪」、政府側は否定 獺祭や和菓子…おもてなし高額か 

2019年11月28日 02時00分
 首相主催の「桜を見る会」で提供された食事や記念品が、社会通念に照らして高すぎるのではないかとの疑問が持たれている。野党は、安倍晋三首相の選挙区の一般有権者が参加者に含まれているとみて「公職選挙法の買収罪に当たる」として追及する構えだ。 
 今年四月に東京・新宿御苑で開催された会では、政府は参加者の食事として、茶そば、たけのこご飯、焼き鳥、赤飯、フライドチキンを数千食ずつ提供。老舗和菓子店の和菓子と、洋菓子の詰め合わせも各一万八千パック用意した。
 飲み物は甘酒や緑茶などに加え、通常は新宿御苑への持ち込みが禁じられている酒類もそろえ、災害被災地の日本酒として首相の地元山口県の日本酒「獺祭(だっさい)」なども振る舞った。「桜を見る会」の刻印が入った記念品の升も配布した。
 政府が業者と交わした飲食物提供業務の契約額は二千百九十一万円で、参加者一万八千二百人で割ると一人当たり千二百四円。第二次安倍内閣発足後に初めて開いた二〇一三年(参加者約一万二千人)の約八百十円よりも上がっているが、政府は、招待者は内閣官房や内閣府でとりまとめていることから、首相による買収に当たらないとの立場だ。
 安倍首相の推薦で参加した地元後援者には、招待基準の「さまざまな功績、功労」に該当しない人もいると指摘されるが、政府は関連名簿を既に廃棄したと説明している。
 立憲民主党などの野党新会派に所属する小西洋之氏は、今月二十一日の参院内閣委員会で「皇族や三権の長が出席する特別な会合で、普通の市民が日常的に食べないような食事が振る舞われている。買収罪になる供応接待だ」と指摘。これに対し菅義偉(すがよしひで)官房長官は「それには当たらない」と否定した。 (妹尾聡太、横山大輔)

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