島根原発のテロ対策施設の位置、うっかり言いかける 中国電力社長がネット生配信の規制委との意見交換で

2021年12月15日 18時54分

島根原発2号機(左)と廃炉作業中の1号機=2021年5月25日、松江市で

 中国電力の清水希茂まれしげ社長は15日、東京都内であった原子力規制委員会との意見交換で、非公開にされている島根原発(松江市)のテロ対策施設である特定重大事故等対処施設(特重施設)の場所を言いかける場面があった。同席した役員らが止め、更田豊志委員長は「特重の位置はおっしゃらないでください」と注意し、笑い声も漏れた。
 規制委は意見交換の様子を、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信していた。原発の新規制基準の審査なども同様に公開しているが、特重施設の審査の様子や資料は非公開となっている。
 問題の場面は、規制委の石渡明委員が敷地の狭い島根原発で非常時のスペースをどう確保するのかを質問した後に起きた。清水社長が「土地がない時には山を切って土地にするとか、今、今後設置する特重施設についても、このちょうど、2号機の」と会場のプロジェクターの画面を左手で指しながら発言。役員らが「社長、社長、場所は」と慌てて制止し、社長は「失礼しました」と謝った。
 島根原発は全国唯一、県庁所在地に立地。1号機は廃炉作業中で、2号機は再稼働に必要な新基準に適合し、2023年2月に事故対策工事を完了予定。新設の3号機はほぼ完成し、中国電は新基準の審査を申請している。(原発取材班)

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