コウノトリのひな楽しみ 野田に人工巣塔 児童ら記念行事 野外繁殖 風船に願い

2021年12月16日 07時14分

コウノトリの営巣を願って風船を飛ばす児童ら=いずれも野田市で

 国の特別天然記念物コウノトリの野生復帰に取り組む野田市で、愛の巣となる人工巣塔が木間ケ瀬地区に完成した。11日に記念行事があり、市立木間ケ瀬小の児童らが雲一つない大空に風船を飛ばし、野外繁殖の成功を願った。(牧田幸夫)
 人工巣塔は擬木仕様のコンクリート柱で高さ一三・四メートル。上部に直径一・八メートルの銅製の巣台を固定した。市が二基の新設を計画し、寄付を募ったところ百二件計三百一万円が集まった。
 木間ケ瀬地区には、市が二〇二〇年に放鳥した「たいよう」(雄)や一九年放鳥の「カズ」(雄)が飛来しており、地元では雌と一緒に定着してほしいとの期待が高まっている。

木間ケ瀬地区に完成したコウノトリ営巣のための人工巣塔

 寄付者や同小の全児童百五十八人が参加した記念行事で、鈴木有市長は農薬や化学肥料を減らし黒酢をまくコメ作りを紹介し「水田にエサとなる生き物が増えてきた。コウノトリがすみつく地域にしたい」とあいさつ。児童を代表して六年の石塚虎琉(たける)さんと古賀杏奈さんが「かわいいひなが生まれるのを楽しみにしています」とお祝いの言葉を述べた。
 人工巣塔のもう一基は、一七年放鳥の「ヤマト」(雄)が長期滞在する江川地区に年度内に設置予定。同地区では先月、八月に放鳥した「リン」(雌)がヤマトと一緒にエサを食べている様子が確認されており、このままペアになることが期待されている。
 市はこれまでに放鳥した十羽の移動状況を把握しており、十一月現在、市内をはじめ、茨城県神栖市、栃木県小山市付近といずれも関東地方にいることを確認している。
 また、記念行事で空に放った風船は天然ゴム製で環境に配慮した素材でできているという。

木間ケ瀬地区に飛来した「たいよう」=9月9日撮影(野田市提供)


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