<新型コロナ>米国から帰国の都内女性がオミクロン感染、自宅待機中に接触した男性もコロナ陽性 近くでサッカー観戦の80人検査へ

2021年12月16日 22時19分
 東京都などは16日、米国から帰国し、自宅待機中だった都内在住の20代女性について、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の陽性を確認したと発表した。自宅待機中の感染確認は岐阜県の事案に次いで2例目。濃厚接触者とされた知人の都内在住の20代男性も新型コロナの陽性が判明した。都はオミクロン株の可能性が高いとみて調べている。(土門哲雄、加藤健太、山本哲正)

◆14日間他人と接触しない誓約守らず

 都などによると、女性は8日に成田空港に到着時の検査で陰性だった。ハイヤーで帰宅後、9日に発熱。10日に都内の医療機関を受診し、13日に新型コロナ感染が判明した。14日、変異株PCR検査でオミクロン株疑いとされ、16日にゲノム解析で確定した。
 女性は一人暮らしで、8、9日に自宅で会った20代男性が濃厚接触者とされた。男性は10日にせきや発熱の症状が現れ、15日の検査でオミクロン株疑いとされた。確定のためゲノム解析を行っている。
 男性は9、10、13日に職場に出勤。12日には川崎市の等々力陸上競技場でサッカー天皇杯準決勝を家族3人と観戦しており、家族と同僚7人の計10人が濃厚接触者とされた。
 男性に近いメインスタンド側の216、217ブロックにいた約80人について、川崎市は主催者から情報提供を受け、居住自治体の保健所を通じて、検査を受けるように促す。
 女性はほぼ症状がなく、入院中。男性も症状がないという。都は2人の国籍を明らかにしていない。
 女性は入国後14日間、自宅待機し、他人と接触しないことを誓約したが、守っていなかった。
 小池百合子都知事は「自宅に戻った人は待機の身ということを理解してほしい」と話した。
 厚生労働省によると、女性と同じ飛行機で入国した26人は濃厚接触者扱いとなるため、自治体と連携して健康観察している。
 また、厚労省は16日、関西空港の検疫所職員からオミクロン株が検出されたと発表した。職員は新型コロナ陽性者の宿泊療養施設で勤務していたという。
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◆専門家「基本的な感染対策徹底を」あらためて呼び掛け

 今回のオミクロン株の陽性確認を受け、政府の新型コロナ対策分科会メンバーの舘田一博・東邦大教授(感染症学)は「これまで通り、基本的な感染対策を徹底してほしい」と市民に呼び掛ける。
 「現時点で市中感染が起きているというエビデンス(根拠)はないが、いずれ起きる可能性は当然ある」と指摘。その上で「十分に換気し、マスクや手洗い、うがいを徹底する。症状がある人は検査を受けるなど、感染を広げないための行動を取ってほしい」と求めた。(池田悌一)

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