「男が紙袋を蹴り倒して…」と目撃情報 男は意識不明の重体 大阪・北新地ビル火災、24人死亡

2021年12月17日 21時30分

火災があった現場付近に集まった警察官や消防隊員=17日午後0時4分、大阪市北区(共同通信社ヘリから)

 17日午前10時18分、大阪市北区曽根崎新地1の8階建ての堂島北ビルで「4階が燃えている」と119番があった。府警によると、いずれも出火元とみられる4階のクリニックにいた28人が搬送され、うち24人が死亡した。府警は目撃情報などから直前にクリニックを訪れた男が火を付けたとみて、殺人と現住建造物等放火の疑いで天満署に捜査本部を設置した。捜査関係者によると、男は死亡しておらず、病院に搬送され、意識不明の重体だという。
 4階には「西梅田こころとからだのクリニック」が入り、府警によると「紙袋を持参した50~60代くらいの男が暖房器具付近で紙袋を置いて蹴り倒し、漏れ出た液体に引火した」との目撃情報があった。男は通報があった直前にエレベーターに乗ってクリニックを訪れたとみられる。府警は28人の搬送者に含まれているとみているが、死者に含まれているかは不明で確認を急ぐ。
 亡くなった24人は、20~60代くらいで、男性14人と女性10人。府警は身元の確認を急ぐ。他に搬送された4人は、20~30代くらいの女性3人と50代くらいの男性1人で、20代くらいの女性1人は軽傷だが、他の3人の容体は不明。消防によると、搬送時は27人が心肺停止の状態で、28人全員が大阪市内の13病院に搬送された。
 大阪市消防局によると、2019年3月の直近の定期検査では、ビル全体に防火上の不備はなかった。階数や広さなどから法令上スプリンクラーの設置義務はなく、導入されていなかった。
 現場はJR大阪駅近くの繁華街・北新地で、高級クラブなどが立ち並ぶ一角。(共同)

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