SNS時代の結婚式参列で映えるには? ドレスのレンタルサービスで脱「ご祝儀貧乏」<まちビズ最前線>

2021年12月19日 05時50分
 ご祝儀貧乏は避けたいけどSNS(会員制交流サイト)では「映え」たい―。結婚式での複雑な女心をかなえる、参列者向けドレスのレンタルサービスが人気を集めている。コロナ禍で激減した婚礼需要は徐々に回復傾向。婚礼業者は「ゲストが心から楽しめる式」を掲げ、参列者にもスポットを当て反転攻勢に出る。(嶋村光希子)

レンタルドレスを着て結婚式に参列する女性たち=アンドユー提供

◆同じ衣装はバレやすい?

 ピンクやエメラルドグリーンに赤、黄色…。ドレスレンタルサービス「アンドユー」の事務所(渋谷区)には、デザイン性の高いインポート(海外もの)ドレスが所狭しと並ぶ。
 「SNS時代は参列者も注目されて、同じ衣装を着られない悩みがあります」と松田愛里社長(30)。結婚式の写真がSNSで拡散しやすくなった今、同じ衣装はすぐバレる。とはいえ毎回衣装を買うわけにも…。

会社立ち上げの経緯を話すアンドユーの松田愛里社長=渋谷区で

 松田さんは「私も友達も結婚式が重なる時期は、ご祝儀3万円だけでなくドレス代や髪形のセット代で金欠でした」と振り返る。大学を卒業後、婚礼大手のノバレーゼに就職した松田さんは2018年、ご祝儀貧乏など「参列のマイナスイメージを少しでも払拭したい」と、ドレスのレンタル事業を提案。19年1月に同社の社内ベンチャーの形で起業した。
 全国どこでも利用できるよう電子商取引(EC)のみで展開。専用サイトでは750着のドレスが選べる。試着できない分、サイズや素材感が分かるよう動画を付けた。利用料(3泊4日)はクリーニング代と配送料込みで4950円から。

◆コロナで婚礼需要が蒸発も

インポートドレスなどを紹介する松田社長=渋谷区で

 だが20年にコロナ禍が直撃。オンライン挙式やフォトウエディングが隆盛し、キャンセル電話が鳴りやまない時期もあった。
 それでも、今年11月にはリアル開催が回復し、19年同月比で2・6倍に。これまでに20~30代を中心に累計3500人がレンタルドレスを利用した。百貨店なども参入し、丸井グループ(中野区)の同種サービス「ドレニ」の売り上げは今年11月に過去最高となった。

◆モノを持たず持続可能社会に寄与も

 リクルートブライダル総研の落合歩所長は「コロナ禍でも参列を決断するからには、少しでもおしゃれにというゲストが多い」と好調の背景を指摘する。
 松田さんは「モノを持たないサステナブル(持続可能)な選択肢も提案したい」と前を向いた。

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