都内の女性社長は14万1962人 7年前から倍近くに ESG投資が後押し<深掘りこの数字> 

2021年12月19日 05時50分
 東京の女性社長が増え続けている。7年前からほぼ倍増し、2021年は全国最多の14万人超に。ITや美容系の起業が増えたほか、女性活躍の推進など社会問題への貢献度が企業の評価基準となる「ESG(環境・社会・企業統治)」投資も起業を後押ししている。
 東京商工リサーチによると、東京の女性社長は21年で延べ14万1962人と、14年の7万9881人から倍近くに増えた。女性社長数を全体の企業数で割った「女性社長率」も上昇傾向で、21年は16.5%と全国平均(14.2%)を上回った。
 データを分析した同社の谷澤暁氏は「業種別の女性社長数はITなど情報通信業が目立つ」と指摘。多くのIT企業が東京に集中している点に触れ、「商圏の大きい東京は事業を手がけやすい。IT業界で経験を積んだ後に、そのまま起業する人が多いのではないか」と推測する。
 最近では、生理や妊娠、出産など体の悩みを技術の力で解決する「フェムテック」と呼ばれる製品やサービスも注目されている。女性起業家の育成を支援する人材派遣大手パソナの担当者は「IT系の起業や、美容・健康に関する事業を始める人が多い」と話す。
 起業の追い風となっているのが、ESGを重視する社会的な流れだ。女性の活躍推進をテーマに研究する日本総研の小島明子氏は「女性起業家に投資する動きは広がっており、関連の金融商品も株式から債券まで幅広くなった。ダイバーシティー(多様性)を重視する企業を応援する取り組みが徐々に進んでいる」と話した。
(大島宏一郎)

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