新型コロナ後遺症の専門外来を受診290人を埼玉県医師会が分析 重症度に関係なく、長期化も

2021年12月18日 07時11分
新型コロナウイルス(NIAID提供)

新型コロナウイルス(NIAID提供)

 新型コロナウイルスの後遺症専門外来を受診した約二百九十人の症例を埼玉県医師会が分析したところ、コロナの重症度にかかわらず何らかの後遺症がみられたことが分かった。感染後、半年から一年たっても後遺症がある人もいた。こうした傾向は別の調査でも報告されてきたが、県内の実態からも改めて裏付けられた。(近藤統義)
 専門外来があるのは公平病院(戸田市)、埼玉精神神経センター(さいたま市中央区)、さいたま赤十字病院(同)、上福岡総合病院(ふじみ野市)、埼玉医科大病院(毛呂山町)、川越耳科学クリニック(川越市)、独協医科大埼玉医療センター(越谷市)。
 地域のかかりつけ医が後遺症の診療の必要があると判断すると、呼吸器科や耳鼻咽喉科、皮膚科など患者の症状に適した専門外来の紹介状を出す。県と県医師会が連携し、十月一日から仕組みを整えた。
 県医師会は、この七医療機関を十一月二十二日までに受診した二百八十七人(男性百八十九人、女性九十八人)の症例を分析した。年代別では二十〜五十代を中心に大きな偏りはなく、基礎疾患がない人も百六十五人いた。
 コロナ感染時の療養状況ごとに分類すると、入院していた人が七十二人、宿泊療養だった人が五十三人、自宅療養だった人が百六十二人。コロナの重症度と関係なく、後遺症の症状が現れていた。
 また、感染時期を調べたところ、今夏の第五波で感染した人が二百四十四人で最も多かった。一方、今春の第四波と昨冬の第三波で感染した人も合わせて約15%に上り、コロナから回復後も後遺症が長引くケースがあることが確認された。

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