進む高齢化「政府は毅然と対応を」 横田拓也さんら家族会関係者 前代表の飯塚繁雄さん死去

2021年12月18日 21時35分
 妹に会いたいという切なる願いは果たせなかった。家族会関係者は飯塚繁雄さんの長年の尽力に感謝の言葉を送りつつ、拉致問題の1日も早い解決に向けて日本政府に毅然きぜんとした対応を取るよう求めた。

◆横田拓也さん「再会できず、どれだけ無念か」

報道陣の取材に応じる横田拓也さん

 横田めぐみさんの弟で家族会代表を引き継いだ拓也さんは18日午前、横浜市のJR新横浜駅前で報道陣の取材に応じ「残念でならない。八重子さんと再会できずに他界されたことが、どれだけ無念だったかと思うと心が痛む」と語った。
 飯塚さんについて「物腰が柔らかく、皆さんに言葉を選んで優しく語りかけていた。そうした姿は、皆さんが拉致問題をわがこととして聞いてくださった原動力になった」と感謝した。
 一方で「待っている親世代は高齢で、時間がないのが現実」と被害者家族の現状に触れ、日本政府に「言葉だけではなく、具体的にどうするべきか作戦を練り、行動を取ってほしい」と求めた。

報道陣の取材に応じる横田早紀江さん

 めぐみさんの母早紀江さん(85)も同日午前、川崎市内の自宅近くで報道陣の取材に応じ「本当によくやっていただいたことに感謝している。悔しい思いをしながら亡くなっていかれたと思う」としのんだ。
 
 同日朝、飯塚さんが亡くなったことを人づてに聞き、耕一郎さんに電話で「悔しいけど、あまり落ち込まないでね」と声を掛けたという。飯塚さんの人柄を「優しく穏やかな方。自己主張することはないが、きちんとまともなことをおっしゃっていた」と振り返り、感謝の言葉を重ねた。

◆拉致問題解決に糸口なく、焦燥感にじむ

 ただ、いつまで待っても拉致問題の解決に向けた動きがなく、仲間が1人また1人と亡くなっていく現実がある。「(政府が)拉致問題をどうしようとしているのかが見えない。もっと毅然と対応してほしい」と焦燥感をにじませた。(丸山耀平、佐藤大)

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